テストエンジニアの業務内容や現状

テストエンジニアはテスターとも呼ばれており、完成したシステムの品質確認を担います。
業務内容は現場によって異なりますが、大きく分けると、作られた個々の部品のテストを行う「単体テスト」、単体テストで検証した部品を結合し不具合が起きないかをテストする「結合テスト」、すべての部品とハードウェアを合わせてシステム全体をテストする「システムテスト」の3つがあります。

Webサイト構築などのエンタープライズ業界での業務であれば、主に単体テストや結合テストが担当する業務になり、組み込みの世界での業務ならシステムテストも担当します。テスト計画の立案からシステムテスト仕様書の作成、環境の構築までも業務内容になるため、与えられたテスト項目をこなすことでバグを発見するデバッカーとは異なります。
収入は業務内容にもよりますが、低いものだと時給1000円程度、高いスキルを持つエンジニアの中には年収1000万円台におよぶ人もいます。しかし案件によって大きく異なるため、ばらつきは激しいのが現状です。

テストエンジニアはこの世にシステムがある限り必ず必要とされるため案件が多く、フリーランスとして活動することも可能です。ただ、ライバルも多いため、その中で勝ち抜くにはやはり高いスキルが必要になるでしょう。
スキルの中にはエンジニアとしての技術のみならず、コミュニケーション能力なども含まれています。開発チームとのやり取りが的確にできること、システムがどのような目的で使用され、開発者はどういった点に注意したかを考えられること、担当した業務内容について特化した知識を持っていることなどが、大きな強みになります。
上記のスキルを有していれば、システムの品質確認を行う重要な仕事を担うテストエンジニアとして活躍することができるでしょう。